5月30日。私の暮らすブリスベン及び豪州東部は、ラニーニャ現象の影響を受け、先週まで約1か月程ずっと雨が降り続いていました。日照時間も短くなり、日増しに気温も下がり、とうとう冬がやって来ました。
悪天候に加え、最近ではあまり良いニュースもありません。クイーンズランド州では、コロナ感染者数は先週末の時点でいまだに33,856名報告されており、終息までにはまだまだ時間がかかりそうです。又、ロシアのウクライナ侵攻以来、オーストラリアの日常生活の中においても、じわじわとその影響を感じられるようになりました。距離的に遠く離れている為、戦火の脅威を感じることはありませんが、物流の滞り、物価上昇、インフレ、不動産価格の高騰、利上げなどが、豪州の一般家庭の家計を圧迫し始めています。ガソリンの値段も上がり、最近では1ℓあたり＄2以上かかります。ついこの間まで、ガソリンスタンドで給油すると＄60だったものが、今では＄80かかります。
冬の雨と暗いニュースの連続で、気分も沈みがちでしたが、週末になってやっと天候が回復。この機会に心機一転、ウィークエンドを思いきりエンジョイしようと、ゴールドコーストのヒンターランド、マウント・タンボリンまで足を延ばしました。
ゴールドコーストと言えば、美しいビーチを思い浮かべる方が大半だと思いますが、実は山にも大変美しい見どころが沢山あるのです。私の住むブリスベン北部から車で一時間少々、マウント・タンボリンには、大自然の中で休日を過ごせる絶好のスポットがたくさんあります。
マウント・タンボリンの国立公園には、いくつか歩道があります。今回は Curtis Falls を御紹介したいと思います。
冬の木漏れ日はとても柔らかく、野鳥の声を聴きながら森林の中をゆっくり歩いていくと、遠くに水の流れる音が聴こえてきます。その音を追って山を下っていくと、小さな滝に出会います。日常の喧騒をすっかり忘れて、しばらく自然の美しさを堪能しました。
マウント・タンボリンには、The Polish Place という、ポーランド移民の御家族が経営されている宿泊施設があります。ここにはポーランド伝統料理のレストランも併設されており、レストランだけを利用することも可能です。ここから眺める景色は格別で、特にサンセットは筆舌に尽くしがたいほどの美しさです。ハイキングの後、ここでランチとコーヒーを頂くのもおススメです。
マウント・タンボリンの中心部、ギャラリーウォークに立ち寄ると、可愛らしい雑貨や工芸品のお店、カフェが軒を連ねています。一つ一つのお店をゆっくり訪ね歩いてみるのも良いでしょう。
長雨の後、マウント・タンボリンの大自然の中で週末を過ごし、エネルギーを補充出来たお陰で、新しい一週間も良い気持ちで迎える事が出来そうです。
どうぞ皆さんも、素敵な一週間をお過ごし下さい！
