Norfolk Island

Australia
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Norfolk Island ノーフォーク島(オーストラリア領)

先日、チャーター便を担当し、やっと行きたかったノーフォーク島に上陸しました。

ノーフォーク島は、ブリスベンから飛行機で約2時間半、ニュージーランドとニューカレドニアの中間くらいに位置する南太平洋の小さな島です。

私はこの島に、ちょっとしたエピソードがあります。今から25年くらい前、私がまだタイ国際航空のCAだった頃、長時間のフライトの後、時差で眠れず、ステイ先のホテルでテレビを観ていました。すると英国BBC衛星放送で映画が始まりました。映画のタイトルは “The Mutiny of the Bounty”(邦題:バウンティー号の反乱) 見ているうちに、私はどんどん映画の中に引き込まれていきました。映画の内容を簡単に説明すると、18世紀末、南太平洋を航海中の英国艦船バウンティー号内で、反乱が勃発します。バウンティー号の艦長は、横暴で独裁的なブライ艦長。この艦長を追い出そうと、船員達が反乱を起こし、ブライ艦長以下数名を救命ボートに乗せて、南太平洋のど真ん中で追放します。その後ブライ艦長は、自力でティモールまでたどり着き(すごい航海術!)、そこから英国に帰って法廷にバウンティー号が乗っ取られたことを報告します。反乱を起こしてバウンティー号に残った船員達は、その後トウブアイ諸島、タヒチ、フィジー、クック島などに滞在しながらピトケアン島にたどり着きます。しばらくピトケアン島で自給自足の生活をしていましたが、のちにほとんどの船員達とその子孫が、ノーフォーク島に移り住みました。私は後になってから、この映画が実話に基づいて製作された事を知りました。

横暴な艦長として描かれていたブライ艦長は、その後、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の総督としてシドニーに着任しています。ブライ艦長の子孫であるアナ・ブライは、2007年から2012年までクイーンズランド州知事を務めました。

私は来豪して一番最初に入社した航空会社で、ひとりの可愛らしいフライトアテンダントと一緒に仕事をしました。彼女はノーフォーク島出身、しかも苗字が、バウンティー号の反乱を指揮した士官と同じだった為、まさかと思いましたが、彼女にその旨を訪ねてみました。すると”Miho, 何で知ってるの!?そう、私はバウンティーの末裔よ” 全身に鳥肌が立つほどの衝撃を受けました!その後、私が彼女を質問攻めにしたのは言うまでもありません。そんな事もあって、私はいつの日かノーフォークを訪れるのを楽しみにしていたのです。今回は島を観光する時間がありませんでしたが、またの機会に是非もう一度ゆっくり訪れてみたい島です。

現在は、ブリスベンーノーフォーク島間を、週2便ニュージーランド航空が運行しています。コロナ禍により、スケジュールは随時変更しますので、渡航前にお確かめ下さい。